6月15日(土) 決勝トーナメント1回戦 ドイツ(1-0)パラグアイイングランド(3-0)デンマーク

 イングランドの試合、もの凄い雨が。ベッカム自慢のモヒカンが、雨でペチャリ。しかし、ハーフタイム後に登場のベッカム、モヒカンが再び復活。試合の行方より、「ベッカム様」のモヒカンの行方が気になる(^_^;)。しかし、本当なら(期待通りなら)、フランスvsイングランドだったはずなのに・・・(;_;)。 ジズー(ジタンの愛称)よ、どこに消えただぁ〜

 

 6月16日(日) 決勝トーナメント1回戦 セネガル(2-1)スウエーデンスペイン(1-1→PK3-2)アイルランド

 セネガルは、ソウルでフランスを破った試合を観戦した時にも、その強引さとスピードに「凄いなぁ」と思うところはあったけど、あらためてTVで見て、その面白さを感じた。ドリブルで敵3人の固まりの中に突っ込んで行く自信は、見ていて気持ちいいし、応援したくもなる。頑張れ、セネガル!それにしても、よくぞ日本に来たな!

 
アイルランドが、またしても追いついた。PK戦で敗れたにせよ、“アイリッシュ魂”が素晴らしいことには変わらない。

 

 6月17日(月) 決勝トーナメント1回戦 アメリカ(2-0)メキシコブラジル(2-0)ベルギー


 6月18日(火) 決勝トーナメント1回戦 トルコ(0-1)日本韓国(1-1→V1-0)イタリア

 日本、トーナメント1回戦登場。前回のチュニジア戦と同じく昼間の3時半試合開始で、同じく仕事が忙しくてエスケープする暇もなく、しかも、今度はちゃんと、お客さんが来ちゃった(^_^;)。生協の、音が消されたTVは、今度はスイッチも消されて、“訪れる者”を途方に暮れさせる。いぢわる・・・。 誰に聞いたか、敗戦の報。「ふ〜ん、そう。」意外と薄情な対応の私。まるっきり、他人ごとだ。それは、TVさえ観れなかった者の、強がりなのだろうか(笑)。ただ、ワールドカップが始まる前は、日本が決勝トーナメントに進出できるかどうかが最大にして唯一の「心配ごと」であっただけに、それをクリアしてしまった今は、ロシア戦、チュニジア戦の時に比べれば試合前・試合中の「ハラハラ、ドキドキ」感というのが失せてしまっていたのは間違いなく、このトルコ戦というのは、まさに“ボーナストラック”というわけで、終わってしまえば「はい、そ〜れ〜ま〜で〜よ〜」(植木等調)となるのも無理からぬことか。

 家に帰るとTVがついていて、「韓国vsイタリア」が映し出されていた。日本と韓国は「勝つも一緒、負けるも一緒」が丁度良い、なんて思っていたのだが、そんな考えが申し訳なくなるぐらいに、韓国の選手は激しく感情的にプレーしていた。1-0でリードしながらも、どこかちぐはぐに見えるイタリアに対し、交代枠「3」を、守備陣に替えて全てフォワードを投入した超攻撃的サッカーで、全身全霊かけて追いまわす韓国。選手の愚直なまでにボールを追う姿に、感動すら覚える。そして、ロスタイムでの同点劇、延長のアン・ジョンファンによるサヨナラ弾。見ているあいだ、確かにいきそうな気がしてたけど、いくらなんでも出来過ぎだよ〜! 最後に試合を決定づけたアン・ジョンファンは、PKを外してから、「心の中で泣きながら、プレーしていた」らしい (後日談)。ド、ド、ドラマになっている。これはもう単なるサッカーではない、きっと、これは、つまり『おしん』なのだ!!そう、韓国国民は、『おしん』に涙し、『おしん』に笑うのだ。うらやましくて悔しいけど、横からもうちょっと見てみたい気がする。

 ところで、このアン・ジョンファン選手、韓国の女の子たちからは「テリー」という愛称をつけられているとか。アン・ジョンファンに限らず美男子は、みな「テリー」。その出どころは、日本のアニメ『キャンディキャンディ』に出てくる男の子の名前らしい。ふ〜ん、意外と日本文化って浸透しているのね。そう言えば、ソウルでの滞在中、マクドナルドの店内で日本語の歌が続けて流れていたなぁ。日本語の歌は原則禁止って聞いていたから、ビックリしたことを覚えているよ。

アン・ジョンファン選手(翌年の2002W杯開幕1周年記念親善試合・日本代表vs韓国代表より)

 

 6月21日(金) 決勝トーナメント準々決勝戦 ブラジル(2-1)イングランドドイツ(1-0)アメリカ

 ブラジルvsイングランド。これは是非見たい。と、言うわけで振り替え休日を取得。本来なら、“戦場”である静岡まで行きたいところだが、残念ながらチケットがGET出来ず。前日、電話受付による残席販売(チケットぴあ)に挑んだが、完敗。日本vsロシアの時の轍を踏まないよう、外出を利用して、雨の中、公衆電話がたくさんあるであろう池袋まで足を運び、ボックスの中で約30分間、ひたすらダイヤルしまくっていたが、健闘空しく(?)、一度たりとも繋がることはなかった(;_;)。しからば、インターネットで、と夜通しパソコンとニラメッコしていたが、こちらも成果を得られず。しかたなく、お菓子を準備してTV観戦。まあ、印象的には、イングランドvsアルゼンチンの方が上だったかな。それでも、この昼間の好カードを、人様が働いている時に、家での〜んびりと見ているなんて、ちょっと優越感。ヘヘヘ。

 

 6月22日(土) 決勝トーナメント準々決勝戦 韓国(0-0→PK5-3)スペイントルコ(0-0→V1-0)セネガル

 韓国、また勝っちゃったよ、本当に凄いね。露骨に相手ユニフォームを掴んだりしてラフファイトの度が過ぎるところは、ちょっといただけないけど、賞賛に価すると思うよ。このスペイン戦や前回のイタリア戦で、レフェリングが韓国に有利に働いている、と周りは非難轟々だけど、この“アジアの虎”の勢いを見ていたら、例えレフェリングが公平で、スペインの得点が認められたり、トッティ(イタリア)が退場していなかったとしても、そんなことに関係なく勝ち上がってきたであろう。

 もっとも、韓国の勝ち上がりは、他方で、ワールドカップの輝きを失わせている。ただでさえ、フランス、アルゼンチンの優勝候補がまさかの予選落ちを喫しているというのに、韓国が、これまた優勝候補のポルトガル、イタリア、スペインを蹴落としてしまった。これは、敗れたチーム自身のコンディションの悪さにも起因するのだが、それにしても、サッカー王国同士の対戦というものがほとんどない。この時点で、わずかにアルゼンチンvsイングランド、ブラジルvsイングランドの2試合だけか。今後を見てもブラジルと、“優勝候補には誰も上げなかった”ドイツの対戦が可能性としてあるぐらいだ。こんなんじゃ、まるで『ワールドカップ、アジア地方巡業』だ。「ワールドカップ御一行様、花サッカー大会開催中デース」ってか(^_^;)

 ところで、韓国のスタイルって、韓国の一般的なボクシングのスタイルと同じだね。(と言っても、1980年代〜90年代前半の韓国人ボクサーしか知らないけど) 頭から突っ込んで、ひたすらパンチを打ちまくる。そのパンチは重く、スタミナも無尽蔵。ヒディング監督が儒教の国の選手の意識改善に成功したのが韓国代表躍進の秘密とは言うけれど、韓国のボクサーを見ていると、なぜ今まで、サッカーの選手がそれを出来なかったのか不思議。ボクシングの世界には儒教は浸透しないのだろうか(^_^;)

 

 6月23日(日) PRIDE-21(総合格闘技) さいたまスーパーアリーナ

 ひさびさに、自分の“ホームグランド”に帰ってきぞ(^_^)。ワールドカップが始まってからというものの、プロレスのビッグマッチがあったことも忘れ、CS放送でずっと見続けていたアメリカのプロレスもすっかり録画することを忘れ、究極は、この日の興行を見に行くことすら直前まで忘れていた(^_^;)

 ワールドカップの影響か、入場してくる選手の国の国旗を振りかざす人、多数。ブラジルの強豪選手も参戦しているから、ブラジル代表のユニフォーム姿の外人客も多数いる。お、ロシアの国旗を振っている外人もいるぞ。あの人たちだったりして(^_^;)。今ごろ、どうしているかなぁ。

 締まらない試合が続き、場内がだれていたが、さすがにメインに登場した選手は違っていた。(ドン・フライvs高山善廣) ゴングと同時に、互いに左手で相手の首根っこを掴み、右手で相手の顔に拳をぶち込む。その勢いの凄いこと、凄いこと。お互い一歩も引かず、意地の張り合い。実力主義の総合格闘技のセオリーからすれば、隙だらけの、とても誉められない闘いと言われるのだろうけど、魂を揺さぶられる闘いの前では、技術論なんて無意味、と言うか、そんなもの横に置いて黙っといてよ!てな感じなのである。少なくとも今年上半期のベスト・バウトだ。この試合のキャッチフレーズは、「お前も入るか、プライド男塾」。う〜ん、こんな試合を観ると入りたくなる!・・けど、やっぱ止めておこう、痛いからねぇ(^_^;)。因みに、チケット発売の時のキャッチコピーは、『フーリガンも裸足で逃げ出す』だ。この試合を見たら、間違いなく逃げ出すねぇ、いくらなんでも



 6月25日(火) 決勝トーナメント準決勝戦 ドイツ(1-0)韓国

 韓国の動きが全然悪い。ついに“アジアの虎”もガス欠か。残念には思うのだが、「ほっ」とする方が大きいか。やっぱり、ヨコハマ(決勝戦)に来られたら、悔しいもんね。昼間、会社の同僚に「このまま、韓国がヨコハマに来て、日本人が『テ〜ハミング!』(大韓民国)って応援したら、日韓共催の意味も出てくるんじゃない?」って言ったら、「なにもそこまで、お人好しにならなくても」と苦笑いされたけど、確かにそうだ。本音は、「ほっ。」としている。賞賛はするけど・・・。

 ところで、ドイツのオリバー・カーン。スーパー・セープも凄いけど、もっと凄いのがそのキャラクターだ。ふた昔前の、そう、“昭和”の時代の凄みを持つプロレスラーの風貌だ。こいつは凄い! それだけでファンになっちゃったよ。

 それだけでも、十分ファンになるのだが、個人的に泣かせるのが、その役柄がゴール・キーパーだってこと。小学生、中学生の時は、ヘタクソながらも野球少年で、好きなポジションはキャッチャーだった。山田太郎の影響じゃないよ(笑)。記憶が定かではないが、多分、ホームベース上のクロスプレーに魅せられたんだと思う。「最後の砦、俺が守るしかないじゃないか!」っていうのにときめいたんだろうねぇ。今は、スポーツで一番好きな団体競技は、アイスホッケーで、やはりここでも目を奪われるのがゴーリー(ゴールキーパー)だ。弾丸のように襲い掛かるパックをひたすら弾き返して、ゴールを守る。とにかく最後の砦だ。Jリーグを見始めた頃に、やはり好きだったのは、日本代表のゴールキーパーで、横浜マリノス所属の松永だった。とにかく、どれも皆、後ろのないポジションを守る選手ばかりだ。その心奪われるポジションに、オリバー・カーンだ。「カーン!」って響きもいいぞ。「カーン!」「カーン!」「カーン!」何度復唱しても、鋭利に、そして冷めた響き。ゴールというポジションを守るに相応しい名じゃないか。もう、痺れちゃってる。そんなカーン、次は決勝ダァー!

 

 6月26日(水) 決勝トーナメント準決勝戦 ブラジル(2-0)トルコ

 トルコって、いいプレイヤーがいるよね。名前覚えられないけど。何年たっても「にわかファン」の私でさえ「う〜ん、凄いや」って唸っちゃう。でも、もっと凄いのは、不思議な大五郎カット(^_^;)のロナウドの“欽ちゃんジャンプ”シュートでしょう。ロナウドのあのゴール決めたやつ、“欽ちゃんジャンプ”だよね。 ね、ね、ね!(会社で賛同者なし・・)

 

 6月29日(土) 決勝トーナメント3位決定戦 トルコ(3-2)韓国

 「3位決定戦なんていいや」と外食し、家に帰ってTVをつけたら、まだ前半というのに2-1。しかも、TVをつけた直後にトルコの3点目。な、なんて大味な試合・・・。しかし、終盤、韓国も息を吹き返して、これまでに度々見せた怒涛の猛反撃。ついには、終了直前に1点差に詰め寄るゴール! オマケな試合と言われがちな「3位決定戦」に韓国が息を吹き込む。結局、同点に追いつく前に試合終了のホイッスルが鳴ったが、どう見ても韓国は敗者ではない。ガックリとグランドに沈む韓国選手をトルコの選手が起き上がらせて、互いに肩を組んで観客に挨拶をしに行く光景をTVで眺めていると、「ああ、完全に韓国に持っていかれたなぁ」なんて、ぼんやり、思ってしまった。このワールドカップ、最期まで韓国にオイシイところを持っていかれたな、と。唯一、日本が心のよりどころとすることが出来きるのが、決勝トーナメント進出までの(トルコ戦除く)日本の躍進とベッカムの話題の独占と決勝戦の開催ぐらいか・・。まあ、日本の女性にとっちゃあ、ベッカム様こそ最重要問題であり、日本が独占出来たことで大勝利と呼べるのかもしれないが(^_^;)

デビッド・ベッカム選手(翌年のレアル・マドリードvsFC東京より)

 

 6月30日(日) 決勝トーナメント決勝戦 ブラジル(2-0)ドイツ

 オリバー・カーン! カーン! カーン! やっぱり主役はこの人、オリバー・カーン! 闘将カーンと対決するのはブラジルの誇る「3R」。「3R」とは、容姿が父っちゃんのリバウド、髪型が母ちゃんのロナウジーニョ、そして大五郎カットのロナウドの頭文字を取ったものだ。つまり、『闘将カーンvsファミリー軍団』の構図なのだ。プロレスに例えると、アントニオ猪木vsラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇の、『“燃える闘魂”vs国際血盟軍』のハンディキャップ1対3ってとこか。この試合、2度やって2度とも猪木が負けているんだよなぁ。と言うことは、カーンも・・・って、プロレスと一緒にするなってか(^_^;)。そりゃそうでした。m(U_U)m。すまみません。

 ブラジルに、いや、ロナウドに敗れたカーンが、他の選手のいる方へ歩み寄ることもせず、必死に守ってきたゴールポストを背に、長い時間寄り掛かっていた。その目は、現実の世界に焦点を失い、自分が追いつけなかった2個のボールの軌跡を追っているように思えた。もちろん、それは後悔の念に支配されながら。ついには芝に腰を降ろしたカーンの姿は、この試合で、もっとも印象に残るシーンだった。

 サッカーのW杯が、他のスポーツの祭典と一線を画すのは、たぶん、敗者の悲しみが観る側に、とてつもなく深く、そしてまっ直ぐに伝わることじゃないだろうか。オリンピック等では、敗者は、“関係者”と称される人々によって保護され、すぐさま、その忌ま忌ましき場所から連れ去られる。サッカーは違う。敗北の悲しみは長い時間、グランドにとどまっている。悲嘆にくれる選手たちはそこにうずくまる。その悲しみを隠すことなく、あるいは気丈に、サポーター席へと足を運ぶ。観る側は、他のスポーツに比べて長い時間、彼らの悲しみを、その場、その時、共有するのだ。カーン、ジタン、ベッカム、バティストゥータ、フィーゴ、イエロ、戸田、市川・・・そして悲しき“12番目の戦士”たち。W杯は、もしかすると“敗者の祭典”なのかもしれない。

 ワールドカップは幕を閉じた。この1ケ月間を総括すれば、「はぁ〜、楽しかったなぁ」の一言(?)に尽きる。なにしろ、毎日のように書き込みが出来るくらいだから(^_^;)。おそらく、私の、中学生以降の人生の中で、最もTVを見ている時間の多かった1ケ月だったのは間違いないY(^_^)Y。無事、社会復帰できるかしら(笑)。



 

 7月1日(月)

 W杯決勝戦の結果を報じる朝刊に、“もう1つのW杯”の結果が載っていた。前日、つまり決勝戦と同じ日に、FIFA公認のサッカーの親善試合が行われ、FIFAランク202位のブータンと同203位のモンセトラが対戦した。実質的なFIFAランキング最下位決定戦だ(^_^;)。カリブ海に浮かぶ英領モンセトラの選手団が、ヒマラヤ山脈の山あいにあるブータンを訪れ、勝負を挑む。試合は、ホームの利で優るブータンが、高山病に苦しむモンセトラに4-0で完勝し(^_^;)、「最下位」の汚名を逃れた。なんだかいいなぁ、こういうほのぽのとした試合は。観に行きたかったな。

 とにかく、W杯は終わった。しばらくの間は、お気に入りの曲にのったダイジェストシーンを繰り返し見て、そして少したったら、雑誌を整理しよう。